2024年10月21日(月)Nスぺ「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」を見て考えた
今井 潤(放送を語る会代表)
皆さん
昨日NHKは満を持して「ジャニー喜多川」問題に切り込みました。
ジャニー喜多川問題はNHK自体も大いに関係のある性加害問題ですから、注目して視聴しました。
放送の後、ネット番組「一月万冊」の元朝日記者佐藤章さんが、「NHKジャーナリズムの良心を見た」と評価する一方、NHKは10月16日スタートエンタメ(旧ジャニーズ)のタレントを使用すると発表したので、NHKは矛盾している、NHKの分裂を感じたと述べました。
重大な問題なので、NHKスペシャルの内容を示し、私の見解を述べることにします。
番組はジャニー喜多川さんと姉のメリーさんの生きてきた足跡を追い、ジャニー喜多川さんの性加害告発とジャニーズという会社の対応を描いていきました。問題はNHKがジャニーズのタレント使用を増やしていき、大河ドラマや紅白歌合戦にも多くのタレントを出演させていたことです。番組ではNHKの関係者40人に取材したが、性加害を問題視することなかったという。
では、なぜNHKはこれほど深くジャニーズとのかかわりを持つことになったのか。
ここでドラマ部出身の若泉久朗しという人物に行き着きます。彼は2022年まで2年間NHKの理事で、退職後ジャニーズ事務所に移り、今はスタートエンタメの顧問になってます。
番組では若泉氏に1年前から取材の申し込みを続け、8月直撃インタビューしました。
この映像は黒く、不安定なもので、結局回答はスタートエンタメの広報から得ることになりました。この追撃カメラは緊張感あふれるもので、番組担当者の魂を感じました。
その後、ジャニー喜多川氏が死去、後継会社が賠償などを行い、NHKがスタートエンタメの所属タレントへの出演依頼を可能にすると発表したということです。
「一月万冊」の佐藤章記者は番組とNHKの方針に整合性がないというが、番組を見れば、NHKスペシャル制作者のこころざしを評価することは間違いのないことではないのだろうと思うのである。
今井様
五十嵐吉美(青森)
私も、おやっと、番組を事前に知らなかったので、注目してみました。
かなり迫っていたかと思いますが、BSの「少年倶楽部」だったか、その番組での加害がつづいたことなど、私が知っている事に関して追及が甘かった、
あの長いあいだ、ジャニーズにまるで専門スタジオのごとく使用させていたトイレでの加害などに関しても、追及が及ばず、問題の深刻さの追及が及んでいないという印象をもちました。ジャニーズとの関係者は若泉だけではなかったと思います。
有名な、ハワイでの公演に招待したテレビ各局の中に、NHKの職員も入っていたと記憶していますが、それに触れていませんでしたしNHKのジャニーズに依存した姿勢への追及も弱いように思いました。
ジャニー喜多川が手がけた最初のグループ「ジャニーズ」の中田良さん(告発本『ジャニーズの逆襲』出版)に関してお姉さんへの取材は、少年への性加害の問題はその後の人生を狂わせるという深刻な犯罪であることを、とらえていて、胸をうちました。
現スマイルアップ社の救済委員会が電話で、姉に対して横柄な対応で、告発本を出しているとの理由から補償はしないという態度表明は、性加害問題を真摯に受け止めて、謝罪・補償し続けるというのとは、かけ離れているという問題点を、突き付けていたかとは思いました。
この番組を制作したスタッフには敬意をもちましたが、少年だけをタレントとして養成し、芸能分野で影響をもつ会社として成長していったジャニーズという組織が、性的倒錯(パラフィリア)者のジャニー喜多川の長期にわたって1000人余におよぶ少年を餌食としたおぞましい存在であったこと(少なくとも姉メリーは知っていて放置、周囲もわかっていた) 成り立ち・構造そのものを断罪することが重要だと思った。
稲葉会長になってだいぶ様変わりしているので、
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